お久しぶりです。半年ぶりのブログです。
地元の方はご存知だと思いますが今年の3月に私の夫が亡くなりました。(その事に関してはあらためて書くつもりです)
夫が亡くなった時期はちょうど年度末。IT機器を扱うアシストにとっては一年で一番忙しい時期です。私は時間にも気持にも余裕が無くなってしまって…文章を書くことが出来ませんでした。
何となく落ち着いてきたと自覚したのは先月末あたり。その頃、私の頭に浮かんだのが「職場のアルバムを作ろう」という言葉です。
アルバムという記録を残したい
私が作りたいと思ったのは、音楽アルバムじゃなくて写真アルバム。それが頭に浮かんだのは間違いなく父の影響でしょう。
昨年98歳で亡くなった父は、生涯にたくさんの映像記録を遺してくれました。8ミリフィルム、ビデオテープ、DVD。映像にもいろいろありますけれど、父が残してくれたのは圧倒的に紙の写真です。
↓実家にあったアルバムのごく一部
旅行に出かけたとき、家族が集まったとき、庭の花が咲いたときなど、父は事あるごとに写真を撮ってすぐにプリント、アルバムに保管してくれました。
おかげで実家に帰ればいつでもアルバムを見ることが出来ました。人は生きている時間が長ければ長いほど沢山の経験があって、その経験をつぶさに覚えておけなくなります。
でも写真を見ればおぼろげな当時の様子が徐々によみがえってきます。
「この時に〇〇ちゃん、こんなこと言ってたよね」
「ほら、この写真を撮った後で〇〇食べに行ったじゃない!」
「あー、この頃は〇〇オバちゃんも元気だったわ」
「みんなで〇〇に行ってから10年にもなるんだ」
一枚の写真が種になって、誰かと思い出話に花を咲かせたり一人でブツブツ喋ったり(笑)出来るのです。
報道記者でもなければ、写真を撮るのは基本的に嬉しいことがあった時ですよね?そんな過去の嬉しかった瞬間の映像を目にすれば、心に湧いてくる気持ちは「懐かしさ」だけじゃありません。
嬉しさ
楽しさ
歓び
驚き
あぁ、こういう時間を過ごしたから今があるんだと自分を見つめ直すことにもなるし、何よりシアワセな気持ちになります。
アシストという会社を作って、36年間苦楽を共にした夫を亡くした今、アシストにもそんな風に感じられる何かを作りたい。
アシストでは過去にこんな事があった、こういう方々にお世話になったから今がある、と時には思い出したい。
迷ったとき・疲れたとき・笑いたいときにチラリと写真を見る仕組みを作りたい。
だったら過去に撮影した写真を整理してアルバムを作ろう!となりました。
↓会社創立25周年祝いのときに撮った写真も出てきました
アルバムはキントーンで作りました
写真アルバムを作るにあたって私が決めたのは、たった一つ。
社員ならいつでも好きなときに見られるものにする
です。
であれば…社員しかアクセス出来ないクラウドに保管するのがイチバン!というワケで昨年アシストに導入したサイボウズ社のkintone(キントーン)という業務改善アプリを使ってアルバムを作ることにしました。
キントーンの良さは「とりあえず作ってみよう!」が出来るところ。ものの10分ほどで写真を保存する箱のようなものを作って、バラバラに保管されていた写真データを箱にアップロード。出来上がったのが下の写真です。
パッと見て「コレがアルバム??」と思う方が多いかも知れませんが…いつ、どこで、どんな事があったのかが分かる写真を、社員はコレを使って好きなときに見ることが出来ます。
知るほどに好きになる
人でもモノでも「知れば知るほど好きになる」と聞いたことがあります。自分が働いている会社で過去にどんなことがあったのか、自分自身はどんなことに関わってきたのか。
ウェブサイトに載っている「会社沿革」だけじゃなく、社内の日常やイベントの風景、お世話になった取引先の方々の顔を見ることで、あらためて「今」を知る。
たかが一枚の写真かも知れません。でもその一枚の写真から会社の歴史を、同僚を、自分自身を知ることで、関わっている人や場をもっと好きになれたらシアワセじゃありませんか!
まぁ…そんな風に思うのは私一人かも知れませんけれど(^^;
少なくても私がシアワセを感じながら日々を送ることは良いことでしょう?(笑)
今回の整理で見つけた一枚の写真から「あぁ、夫もこんな風に心の底から笑ってる時代が間違いなくあったんだ」と知ることが出来て嬉しかったですし。
↓写真嫌いな夫のレアな笑顔ショット
一日のうちの三分の一の時間を過ごしている職場で、どんな時を過ごしているのかが分かる写真を私はこれからも撮り続けたいし、アルバムに保管し続けます。
そして、職場の仲間とアルバムを見ながらクスっと笑いたい。今そんな風に思っています。
ではまた近日!
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